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グレイストーク ターザンの伝説

1983年英国映画 監督:ヒュー・ハドソン 主演:クリストファー・ランバート


エドガー・ライス・バローズの「類人猿ターザン」(1912年)を最も忠実に映画化したターザン映画と言われる。ヒーローというより一人の人間としての苦悩を描いた作品。


ターザン映画というとジョニー・ワイズミューラーのような健康優良児をイメージする。ワイズミューラーはオリンピックのパリ大会、アムステルダム大会の水泳で活躍、金メダルを五個も取った選手。野性的な肉体美でターザンのイメージを作り上げた俳優だ。


しかし、「グレイストーク ターザンの伝説」のターザン、クリストファー・ランバートはどう見ても健康優良児には見えない。この映画のために筋肉トレを行ったらしく、ボディビルダー並みの肉体ではあったが、肉体美とは言いがたい。むしろその筋肉の凹凸は、貴族の赤子が苦闘の末にジャングルで生き抜いてきた歴史を刻むかのようだ。


またこのターザンは「あ~ああ~」とは言わない。寡黙で、人間としての自分と野生の一部である自分の狭間で苦悩する。


殊に、スコットランドに渡ってから訪れた、幸福の日々と愛するものを失った悲しみの落差に苦悶する彼は哲学的ですらある。精神的は間違いなく鬱状態で、健康優良児などとは対極の位置に居る。


ラストシーンで恋人とおじさん(?)が見守る中、ジャングルの中へターザンが消えていく美しい映像はヒュー・ハドソン監督の代表作「炎のランナー」を上回るほど。


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グレイストーク ターザンの伝説のことが読めるblog
まじぞうの閑雅なる日々
http://blog.kansai.com/majizou/94

手当たり次第の本棚
http://kotora.ameblo.jp/entry-892652f5ef6e8dfe280c5245d25e6874.html



グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説
グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説

ターザン
ターザン

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【2005/05/23 12:22】 未分類 | トラックバック(2) | コメント(4) |

野獣死すべし

1980年角川作品 監督:村川透 主演:松田優作


綺麗好きな優等生が、実は非常に怖い、というイメージの形成に役立った(?)映画といえる。


大手通信社にカメラマンとして勤務していた主人公。アンゴラ、レバノン、ウガンダなどの凄惨な戦場を渡り歩いた後、突然、退社する。


冒頭、一流大(恐らくはT大)卒の彼が大学の同窓会に出席するシーンが出てくる。同級生はいずれも鼻持ちなら無いほど育ちが良さそうで、高そうな服を着ている。その上、話といえば自慢話だ。会話の中から主人公が勉学については最も優秀であったことが窺(うかが)い知れる。


主人公の住むマンションの部屋は、見るからに当時としては高級マンション、調度類や家具類も地味だが品の良い雰囲気のものだ。そして何より目を惹(ひ)くのは、良く片付いている、ということだ。

一流大出で、趣味が良く、キチンとした性格=最高の人物ではないか。


しかし、彼は狂ってる。映画はまるで狂ってるから一流大出で、趣味が良く、キチンとした性格なのだ、と言わんばかりだ。


せっかく真面目に勉強したり、生活してるのにね。真面目にやり過ぎると、こんな風に狂っちゃうんだよ。


過ぎたるは及ばざるが如し。普通に生きることは難しい。


■西沢千晶のシネマ日記
http://blog.livedoor.jp/chiakix/archives/349333.html

■JOY
http://blogs.yahoo.co.jp/oniku_500g/2749440.html

■ほぼ日本映画専門サイト『キネマの星座』~血煙映画街道~
http://diarynote.jp/d/28556/_0_330.html

■MCR THEATRE on the WEB!!!
http://www.mc-r.com/blog/archives/2004/0715072259.php

■Modern Syntax
http://www.aivy.co.jp/BLOG_TEST/nagasawa/a/archives/2005/05/516.html



野獣死すべし
野獣死すべし

野獣死すべし
大薮 春彦
4101081018

【2005/05/22 11:05】 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |

灰とダイヤモンド

1958年ポーランド作品 監督:アンジェイ・ワイダ 主演:ズビグニエフ・チブルスキー


主人公・マチェック。いるんだよね、こういう人。それも優秀、特に能力が高い、という意味で優秀な人に多い。


子供の頃から何でも出来て、いつもテストは100点、サッカー大会ではいつもエースFW、人柄も良くて、格好も良い、女子生徒の憧れなんだけど人格も高いからお高く止まるなんてことはない。いつも控えめで、余計なことは言わない。質素で決して目立とうなんてしない。見栄を張るとか、自分を虚飾するなんて考えも及ばない。そしていつもみんなに優しくい。


多分、マチェックはそんな子供に生まれついたに違いない。


しかし、そんな個人なんて社会の大波には簡単に飲まれてしまう。マチェックは多分、みんなのために反ナチスレジスタンス運動に身を投じ、殺し屋になったに違いない。そうして優秀なマチェックは、殺し屋としてエース級の働きをしただろう。


しかしマチェックは控えめだ。何故なら人格が高いから。自ら地位を要求するなんて下衆なことはしない。それどころか地位なんてどうでもいい。その結果、ナチスが倒れてもマチェックは殺し屋のままだ。


何故?って。ナチスが倒れても、次に誰が政権を獲るかっていう争いが残されてるから。権力者がマチェックのような優秀な殺し屋を手放す筈は無い。


第二次大戦が終わったと思ったら、今度は反共産党地下運動に入れられる。そしてソ連系共産党地区委員長(労働者党書記)シチュカ暗殺を命じられる。


時代が悪かった。世界中、狂った指導者ばかり。狂ってたのはヒトラーだけじゃなかった。その中で、マチェックはぼろ雑巾のように使い捨てられてしまった。


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灰とダイヤモンド のことが読めるblog


銀幕に潜む悪魔たち~ワルシャワの光と闇
http://blog.goo.ne.jp/ck1956/d/20050524

バイオと逮夜問答
http://ashes.way-nifty.com/fbio/2004/09/post.html

本日の曲 GLAY「灰とダイヤモンド」
http://rio.no-blog.jp/kokoiru/2005/01/glay.html



灰とダイヤモンド
アンジェイ・ワイダ イエジー・アンジュイコフスキー イエジー・ウォイチェック ズビグニエフ・チブルスキー
B00005FW0J

灰とダイヤモンド〈下〉
灰とダイヤモンド〈下〉

「灰とダイヤモンド」の国ポーランド
「灰とダイヤモンド」の国ポーランド
【2005/05/20 18:51】 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2) |

殺しの烙印

1967年日活作品 監督:鈴木清順 主演:宍戸錠
この映画により鈴木清順監督は日活を解雇された。当時の日活社長が「わけの分からない映画」と激怒した、というのは有名な話だ。
主人公花田は組織No.3の殺し屋だ。女より飯の炊ける匂いが好き、という嗜好の持ち主で、当時はNo.1フェロモン女優の地位を確立していた真里アンヌの匂いより飯の臭いに恍惚とする。
ストーリーは組織から請け負った仕事に失敗した花田が組織No.1の殺し屋と対決する。花田はNo.1は執拗に付きまとわれる。今日的に言うとストーカー行為を繰り返されたような感じ。それがために恐怖のどん底に陥れられる花田。命を掛けた駆け引きの末、なぜか二人は手錠で腕と腕を結ばれた共同生活を送る。
天才・鈴木清順が白黒映画の最後の姿を追求した結果なのか?と思うほど陰影のコントラストが強調され、また活劇を祖にした映画の究極の姿がこれなのか?と考えさせられるほど台詞回しがキザ。そして、現実離れしてるほどスタイリッシュ。
組織から請け負った殺しの依頼を追行するシーンで、主人公花田が洗面所の排水口からターゲットを狙撃する有名な場面がある。
ターゲットの中年男が朝、マンション(ホテル?)で歯磨きをしている。何故か地下室へ向かう花田。ターゲットは熱心に歯磨きを続ける。地下室で、天井から降りてきている排水管の継ぎ手をレンチで回す花田。ターゲットはいよいよ歯を磨き終わりそうだ。継ぎ手を外し、排水管を下から覗き上げる花田。ターゲットは歯磨きが終わり口を濯(ゆす)ぎに洗面台に行く。銃を出す花田。排水溝に向かって歯磨きを吐き出すターゲット。その直後、ターゲットは昏倒する。口から撃ち抜かれ死んだのだ。花田は配管から銃を抜き出す。
地下で拳銃から発射された弾が、配管の中を通って(何階だか分からないがかなり上の階の)洗面台の排水口か飛び出てターゲットの口~後頭部を打ち抜いた、ということだ。
配水管のトラップ(排水管の途中をU字に曲げ、水をためておく構造)って悪臭や虫が室内に入るのを防いぐだけじゃないのだ、と思った。
【2005/05/20 12:41】 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |

祭りの準備

1975年ATG映画 監督:黒木和夫 主演:江藤淳
脚本家中島丈博の自伝的作品と言われる。今は懐かしいATG(アート・シアター・ギルド)の代表作。
昭和30年代、高知県の田舎街、20歳、信用金庫の外勤係の主人公。女狂いの父、自分を溺愛する母、隣の泥棒一家、色情狂の隣家の若妻、発狂した末娘、末娘に子供を産ませる祖父、憧れの女性。日本が高度成長の波に乗り、社会が複雑化した時代、若者は大人たちと、そして自らの欲望に呑み込まれていく。その中で若者が挫折し、旅立つまでを描いている。
憧れの女性、涼子を演じるのはまだ初々しい竹下恵子。清楚で知的な彼女は、理想の社会を求めた政治運動に熱をあげ、主人公の求愛に見向きもしない。しかし、彼女もまた大人たちの欲望に呑み込まれていたのだ。彼女は、傾注した政治運動の指導者、オルグの男にカラダまで捧げたが、しかし男は知らぬ間に去って行ってしまう。その現実と理想と欲望の狭間に動転する彼女は、主人公をセックスに誘う。
憧れの女性に思いを遂げられた主人公だが、こころは傷ついた。彼女もまた自分を、欲望の餌食にしただけなのだ。主人公は全てを捨て東京に出る決心をする。
という物語。江藤潤、竹下景子という新鮮なコンビに馬渕晴子、ハナ肇、浜村純、原田芳雄、杉本美樹らの個性的な演技が感動的だ。日本の青春ドラマのターニングポイントとなったと言っても良いほどの作品。
田舎街の平凡な家々。その中に高度成長の波が都会から押し寄せる。住まう人々は翻弄され、狂い、挫折する。大人達は全てを感受し、また何事も無かったように現実の今を生きていく。隣家同士が覗き合える家々は、恥も外聞も全て味噌糞一緒なのだ。しかし若者は家を捨てる。右肩上がりの社会のほろ苦いが感動的なお話。
【2005/05/19 12:23】 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |

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