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祭りの準備

1975年ATG映画 監督:黒木和夫 主演:江藤淳
脚本家中島丈博の自伝的作品と言われる。今は懐かしいATG(アート・シアター・ギルド)の代表作。
昭和30年代、高知県の田舎街、20歳、信用金庫の外勤係の主人公。女狂いの父、自分を溺愛する母、隣の泥棒一家、色情狂の隣家の若妻、発狂した末娘、末娘に子供を産ませる祖父、憧れの女性。日本が高度成長の波に乗り、社会が複雑化した時代、若者は大人たちと、そして自らの欲望に呑み込まれていく。その中で若者が挫折し、旅立つまでを描いている。
憧れの女性、涼子を演じるのはまだ初々しい竹下恵子。清楚で知的な彼女は、理想の社会を求めた政治運動に熱をあげ、主人公の求愛に見向きもしない。しかし、彼女もまた大人たちの欲望に呑み込まれていたのだ。彼女は、傾注した政治運動の指導者、オルグの男にカラダまで捧げたが、しかし男は知らぬ間に去って行ってしまう。その現実と理想と欲望の狭間に動転する彼女は、主人公をセックスに誘う。
憧れの女性に思いを遂げられた主人公だが、こころは傷ついた。彼女もまた自分を、欲望の餌食にしただけなのだ。主人公は全てを捨て東京に出る決心をする。
という物語。江藤潤、竹下景子という新鮮なコンビに馬渕晴子、ハナ肇、浜村純、原田芳雄、杉本美樹らの個性的な演技が感動的だ。日本の青春ドラマのターニングポイントとなったと言っても良いほどの作品。
田舎街の平凡な家々。その中に高度成長の波が都会から押し寄せる。住まう人々は翻弄され、狂い、挫折する。大人達は全てを感受し、また何事も無かったように現実の今を生きていく。隣家同士が覗き合える家々は、恥も外聞も全て味噌糞一緒なのだ。しかし若者は家を捨てる。右肩上がりの社会のほろ苦いが感動的なお話。
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【2005/05/19 12:23】 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) |

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